ネット大喜利の変遷を語ってみる その2 のつづき
ネット大喜利 拡散
前回では、素人でも大喜利が出来る環境がネットにより構築されたという事を語りました。
しかしもう一方、プロ…即ち、お笑い芸人の側でも大喜利を取り巻く環境が大きく動くことになります。
「ダイナマイト関西」
バッファロー吾郎主催による、大喜利イベント。
特徴的なのは、格闘技イベントなどのショースタイルを取り入れ、地味に成りがちな大喜利をビジュアル的に魅せるイベントへと成就させたことではないだろうか。
また、DVDの発売など、大喜利の持つ可能性を大きく発展させるのに成功しました。
このスタイルは後の「IPPONグランプリ」へと受け継がれていくことになります。
現在では「D関無双」「ギャグ漫画家大喜利バトル」など、更なる大喜利の可能性を飛躍させようとしているイベントとなっています。
千原ジュニアの「答え」と「題と解」
ネット番組で行なわれた大喜利をまとめた書籍。
千原ジュニアのストイックな芸風と大喜利という笑いには何か共通するものがあるのだろうか。
大喜利という笑いに拘り続けたジュニアは、現在でも「ケータイ大喜利」でもネタ選出を担当するまでになっている。
「大喜利猿」シリーズ
ラーメンズの小林賢太郎とバカリズムこと升野英知による大喜利ユニットによる、大喜利ライブ。
他の大喜利と大きく異なるのは、お題に対する解答がほぼイラストで描かれた解答という所であろう。
書籍化もされているので、彼らの"笑いの世界"を体験できる。
「バカはサイレンで泣く」
こちらはプロのお笑い芸人ではなく、素人の投稿によるお笑いコーナーではあるが、大喜利の歴史を語る上でハズすことは出来ないと考え、ここに掲載した。
週刊SPA!誌上に10年以上に渡って連載されている投稿コーナー。
純粋に大喜利とは若干異なるとは思うが、「一言で笑いを取る」という点で言えば、そのレベルは非常に高い。
…こうして、大喜利というお笑いが若い世代にも浸透していくことにより、
ついには大喜利単体でテレビ番組が製作されるようになっていきます。
その4 へつづく
![]() | バカサイ'13 天久 聖一 椎名 基樹 せきしろ 扶桑社 2013-02-23 by G-Tools |